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「シン？元気よ」
何とも素気ない言い方で琉璃が答えた
珍しく喧嘩したな…
と、魁が憶測する
「仕事は順調なんだよね？」
「そうなんじゃない？」
またもや、素気ない答え方だ
魁は、利亜の方へ眼を向ける
「ｱﾀｼは、ｼﾝくんとは会ってないもん
知らないよ
でも、メールの返事からして元気そうだよ」
魁が小声で
「今度は何が原因なんだ？」
と、利亜を問いただすと
「ｱﾀｼが原因らしい」
「何でだよっ」
「琉璃さんが、ｱﾀｼと一緒にこっちに来るって
急に決めたから
ｼﾝくんの予定が勿論立たなくて
で、ｼﾝくんがｽﾈちゃったの」
魁は、完全に呆れてしまった
「いい歳して、なんでｽﾈるんだよっ」
「だってさぁ
琉璃さんも、ｼﾝくんも
ﾀﾞｲﾋﾞﾝｸﾞとか、ﾎﾞｰﾄﾞとか、遊びになると目の色変わるじゃない？
お陰で、ｱﾀｼ達も
各ｼｰｽﾞﾝ毎に色んな事が出来たんだけど
最近忙しいし、ｱﾀｼ達も居ないから
全然遊びに行って無いとこに
急に二人で沖縄来るの決めちゃったから
抑えてたｽﾄﾚｽが爆発しちゃったのよ
でも、多分
数日中に来るんじゃない？
あの調子だったら」
「来るのかっ？」
「まず間違い無いわね
ｼﾝくんが、琉璃さん一人に 遊ばせておく筈無いもの」
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