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うっとおしい訳では無い
会いたくない訳でもない
一緒に居ればとても愛情を感じる
そんな家族の愛情や、繋がりの様なものが
嬉しくもあり
くすぐったい
そして何より、独りで過ごす事が
一番大事なのだ
琉璃と利亜を乗せて
車で家に向かった
沖縄独特の石垣に囲まれた
魁の住む家は
祖父のものだった
祖父は、魁と利亜が二十歳の時に亡くなった
強面の、頑固な人だったが
二人に見せる笑顔が
二人はとても好きだった
二人で、祖父の膝の上に座るのを
取りあいになったものだった
亡くなる時は、感情を余り外に出さない魁も
声を堪えながら涙を流した
父親を亡くしたシンの後ろ姿も
涙こそ流さなかったが
とても悲しそうだった
建物の外観は、沖縄独特の瓦や
シーサーがある
周囲に溶け込んだものだったが
中は、機能的で
ロッジ風になっており
部屋数は6つあり
快適に過ごせる家になっていた
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