ひとつの終わり、ひとつの始まり。

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―“ハイボール二つ” ―“美味しい” ―“ごめんね” 「……かしこまりました。」 「今の『間』は何!?」 「『魔』?」 「…何でもねぇ。」 グラスに氷を入れ、炭酸水、ウィスキーを入れる。 さっと混ぜ過ぎない程度にマドラーで混ぜる。 「お待たせしました」 「サンキュー」 ハイボールを一口飲む。 ウィスキーの香りと炭酸の舌触り…そして喉へ流れ込む。 「ん~、美味い」 「ここに来るお客様とか、タイプの女性居ないのか?」 「なんだよいきなり…」 「だって慎吾、この店の女性客からの視線感じない?」 「………あのね、あれは…いいや、そういう事にしとくわ。ってかコイツ鈍感なんだか鋭いんだか…」
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