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僕らの出会いは高校1年の時 そうあれは入学式の時だったな
俺の家は元々金持ちで小学校までは真面目にやってきたが ひょんなことに その家の堅苦しさから逃げ出そうと俺はいつもイライラしていた
中学に入ると悪いやつ等とつるむようになり悪さばかりするようになった
服装もヤンキーそのもので髪の色だって金髪で
<p>かつあげやら喧嘩やらどうしようもなかった
そんな俺を見てきた両親は
元々親が金持ちだったせいで、俺を構成させようと思ったらしく 大人たちの勝手な計らいで 品の良い私立高校に半ば強引に入学させられた
そこは中学生 親に言われて抵抗できずに なんだかんだこの高校に来てしまったようだ
その入学式にちょうど奴がいた
冴えない顔に いかにも真面目そうで、つまらなそうな奴。
そう そいつこそ佐々木弘志だ!
体育館で丁度斜め前に弘志は座ってた
そこから見る弘志は落ち着きがなくなんかそわそわしている様子で、青ざめた顔をしている。
いきなり弘志は席をばっ!と立ち 入学式の最中にも関わらず少し大きめな声で
『すいません!トイレどこですか?』と慌てて体育館を走り去って行った
おもしれぇ奴だと俺は笑った
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