第一章 冷たい弟と恋する姉

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姉貴の涙を人差し指で掬い上げる。 俺だってずっと好きだった…… でも、気持ちを殺して黙ってるのが姉貴の幸せだって信じてた 今もその想いは変わらない……けど!! 姉貴がこんなに想いをぶつけてきてくれて涙を流している……。 俺はしっかり姉貴の目を見据える。 「俺も好きだよ。 でも周りがお姉ちゃんを傷付けるかも知れないから……」 でも どうしても 次の言葉を繋げられない…… “付き合えない”って ココロの何処かでお姉ちゃんを突き放せないでいる。
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