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気付いたら、家の玄関の前にいた。 昼休み中から記憶がない。 かなりぼーっとしてたみたい。 僕どうやって帰って来たんだろう? カバンもちゃんと持ってるし。 しばらく考えてたけど、いいかと思い直して、とりあえず家の中に入った。 「あら、おかえり、比呂ちゃん。入学式どうだった?」 リビングのドアを開けると、ソファーに座ってた姉ちゃんがこちらを向いた。 「ただいま、姉ちゃん。今日ね、高等部から編入して来た子と友達になったんだよ。かなり良い子なんだ」 僕も向かい側のソファーに座り、カバンを置いた。 「あらそう。機嫌が良いのはそのおかげかしら?」
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