792人が本棚に入れています
本棚に追加
気付いたら、家の玄関の前にいた。
昼休み中から記憶がない。
かなりぼーっとしてたみたい。
僕どうやって帰って来たんだろう?
カバンもちゃんと持ってるし。
しばらく考えてたけど、いいかと思い直して、とりあえず家の中に入った。
「あら、おかえり、比呂ちゃん。入学式どうだった?」
リビングのドアを開けると、ソファーに座ってた姉ちゃんがこちらを向いた。
「ただいま、姉ちゃん。今日ね、高等部から編入して来た子と友達になったんだよ。かなり良い子なんだ」
僕も向かい側のソファーに座り、カバンを置いた。
「あらそう。機嫌が良いのはそのおかげかしら?」
最初のコメントを投稿しよう!