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『おい、見ろよ。桜沢先輩、また1位だぞ』 『ホントだ。いつもながらすげぇな』 中1の春。 向稜学園中等部に入学して、初めての中間考査の順位発表の日。 3年生の1位のところに、その人の名前が上がっていて。 2年生と思われる2人が、後ろで小声で喋っていた。 生徒会長だ…。 入学当時から、その名前は知っていた。 入学式で挨拶をしているその人を見て、衝撃を受けたのを覚えてる。 だって、あんなにキレイな人、今まで見た事無かったから――――。  
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