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「…ちゃん……。…呂…。…比…ちゃん…」 …ん…? 「比呂ちゃん、起きて」 頭が覚醒しないまま目をゆっくりと開く。 目の前に姉ちゃんの顔があった。 「おはよう、比呂ちゃん」 にこっと微笑んで、僕の顔を覗き込んで来る。 「おはよ、姉ちゃん」 「珍しいわね。比呂ちゃんが目覚ましで起きないなんて。ご飯出来てるから、早く下りてらっしゃい」 そう言いながら、部屋を出て行く。 起き上がって枕元の目覚まし時計を見ると、7時過ぎを指していた。 目覚まし時計の音に気付かなかったなんて…。 きっと、あの夢のせいだね。
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