40人が本棚に入れています
本棚に追加
かがみと一緒に帰ってから次の日…
「…眠い」
克也は夜中までテレビを見ていたため、少し寝不足だった。
「…電車乗らなきゃ」
ポケットの中から定期券を取出し、改札口を通ると…
「…柊とつかさだ」
前にはかがみとつかさの姿があった。
おーい、と声をかけようと思ったのだが…
「やっぱり恥ずかしい…。声かけたいのに…」
…結局克也はかがみ達の少し後ろを歩く事にした。
「はぁ~。昨日の事が嘘みたい…」
柊と一緒に帰って…
たい焼きを食べたなんて…
「多分一生に一回の出来事だよな~」
そんな事を考えていると電車が来た。
克也はあえてかがみ達と違う車両に乗った。
なぜかと言うと…
「いや…ねぇ。電車で一緒とか…。しかも友達に見られたら誤解が…」
…
……
…ばかか。俺は。
はぁ~、とため息をつく。
「何やってるんだろ…。電車ぐらい一緒に乗っていっても誤解なんか出来るはずないだろ…」
ちらっ、とかがみ達が乗っている方を見る。
もちろん人が多くてかがみ達の姿は確認できないが、確実にかがみ達はいる…。
「何ドキドキしてるんだ?あり得ないから…。柊達と一緒に登校なんて…」
今さら…な。
そう思い、窓に映る見慣れた景色を見ようとした瞬間
最初のコメントを投稿しよう!