この話の最後です…

2/4
前へ
/39ページ
次へ
かがみと一緒に帰ってから次の日… 「…眠い」 克也は夜中までテレビを見ていたため、少し寝不足だった。 「…電車乗らなきゃ」 ポケットの中から定期券を取出し、改札口を通ると… 「…柊とつかさだ」 前にはかがみとつかさの姿があった。 おーい、と声をかけようと思ったのだが… 「やっぱり恥ずかしい…。声かけたいのに…」 …結局克也はかがみ達の少し後ろを歩く事にした。 「はぁ~。昨日の事が嘘みたい…」 柊と一緒に帰って… たい焼きを食べたなんて… 「多分一生に一回の出来事だよな~」 そんな事を考えていると電車が来た。 克也はあえてかがみ達と違う車両に乗った。 なぜかと言うと… 「いや…ねぇ。電車で一緒とか…。しかも友達に見られたら誤解が…」 … …… …ばかか。俺は。 はぁ~、とため息をつく。 「何やってるんだろ…。電車ぐらい一緒に乗っていっても誤解なんか出来るはずないだろ…」 ちらっ、とかがみ達が乗っている方を見る。 もちろん人が多くてかがみ達の姿は確認できないが、確実にかがみ達はいる…。 「何ドキドキしてるんだ?あり得ないから…。柊達と一緒に登校なんて…」 今さら…な。 そう思い、窓に映る見慣れた景色を見ようとした瞬間
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加