40人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから何？」
「えっと…だから…」
「うん」
「あえぎ…」
「あえぎ？」
「み…みなまで言わせるなよ」
「は？」
かがみは克也が何を言っているのかわからず、少し戸惑った。
「ねぇ、平木。何言ってるのか全然わかんないんだけど」
「いや！だから…」
「ふっふっふ…」
そんな会話を聞いていたこなたは、不吉な笑みをして克也に言った。
「思春期だねぇ～平木」
「ち…違うよ！」
克也は顔を真っ赤にしながらあたふたした。
「べ…別にやましい気持ちなんて…。そ、そもそも俺はカバンをとりに来ただけ…。そう！カバンをとりに
きただけだから！」
「へぇ～」
ますますにやけるこなた。
それを見てますますあたふたする克也。
そんなやりとりを見ていたかがみがわけもわからず言った。
「私は別に肩を揉んでもらってただけだよ」
「…え？」
「だから、肩を揉んでもらってただけ」
「……」
それを聞いた瞬間、克也の中にあった何かが崩れた。
最初のコメントを投稿しよう！