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駐輪場につき、
自転車のカゴに荷物を積む。
凌になんて声をかけていいのか
わからずにいると、凌がいきなり
「ちょっと後ろむいてて。」
と言ってきた。
訳もわからない半面、何らかの期待を抱きながら後ろをむく。
結「ねー何~?…」
そう言い終える間もなく、
背中に温もりを感じた。
「大好きだよ…」
背中を抱きしめられながら
耳元で囁かれた言葉。
言い終えると、凌はすぐに体を離した。
ほんの一瞬の事だったけど
すごく幸せだった。
振り返り、凌の顔を見ると
顔を真っ赤にしてうつむいていた。
結「顔赤いよ~?」
凌「うっせ!結衣もだし!」
凌にかわかれた分、
からかい返したつもりが
私の顔も真っ赤だった。
結「帰ろっかあ」
凌「おう!」
帰り道、口数も少なかったけど
何故かものすごく楽しかった。
凌は家まで送ってくれた。
ばいばいを言った時、
凌がくしゃくしゃっと
私の頭をなでた。
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