2.ヴィレッジ
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なんだっていいさ。 このままさ迷い続けるよりは。 出雲はそれを見失うまいと必死に歩き続けた。 先程までは同じ場所をグルグル回っているような感覚があったが、似たような風景の森の中でも目標があれば景色も違って見える。 足が棒になり、額と背中にうっすら汗をかいた頃、ようやく出雲は小さな民家にたどり着いた。
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