2.ヴィレッジ

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そう言って、老人は畑へと歩いていった。 出雲はその後ろ姿を見ながら、ふぅと一息ついた。 出雲の腰かけた縁側には、暖かい午後の日差しが当たっていた。 *** 疲れのせいか、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。 「風邪引きますよ」 そう声をかけたのは17、8の少女だった。
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