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暗闇の中にローソクの灯りが一つ…
ここは何処だろう…
周りを見渡すと古い寂れた神社の室内のように思える…
目の前には大きな丸い鏡が…
突然何か僕に話かけてくる声があるのだが、人の気配も無いのに何処から聞こえてくるのか検討がつかない…
すると何やら私に選択肢を求めているようだ…
『お主は若いうちに沢山苦労して、色々と辛い事を経験するが年齢をとると共に幸せな人生をおくるのと、若いうちに恵まれた環境の中で育ち、全てが上手くいっているが歳をとり、問題を抱えて辛い環境を経験し、最後には壮絶な死を自ら選ぶ…
お主はどちらの人生が良いのか…?』
えっ…何だか良くわからないぞ…この声が言っている意味が良く理解出来ない…
でも、もし選択をするなら最後に自ら死ぬより、最初は辛いけど後で楽なほうがいいだろ…!
「決めた!若い時に苦労しても最後に楽なほうが良いです!」
『その答え…しかと受け止めたぞ…』
その瞬間ローソクの灯りが消えて…辺りが暗闇になった…
それからしばらく眠っていたのだろうか…
突然暗闇から周りが明るくなった…
あまりの眩しさに目をあける事が出来ない…
何やら周りで声がしている…
(おめでとうございます。身心共に健康な男の子ですよ!)
〔先生ありがとうございます。〕
[妻にそっくりだなぁ]
ここは何処だ…
今までの意識を思い出せない。
喋る事も出来ないのでとりあえず声を出してみよう…
「オギャーオギャー」
〔貴方に似て元気な赤ちゃんね…〕
[そうかい…汗]
…何だ…俺はどうしたというんだ…
状況が全くわからない…
ここは何処だ…
この周りの声は何だ…
赤ちゃん?
俺はもしかして…
また意識が遠のくように深い眠りについてしまった…
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