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「…ゎ……さわ……」 「亜沢!!!!」 「え⁉あ、あ、はい!!」 ボーっとしてて 先生の話を聞いて居なかった私は慌てて返事をする 「ほらー早くテスト取りにこい。亜沢!」 先生は テスト用紙をペラペラさせながら私を呼ぶ そんな先生を見て 私は教卓の方へ 慌ててテストを取りに行く 「あ、」 ありがとうございます そう言って テストを取ろうとしたのに 私が手を伸ばした瞬間に先生は手を引っ込めて 私からテスト用紙を 遠ざける 「え、…え?」 当然、私は意味がわからない 「亜沢あー…お前、また点数低かったぞ」 「え!!嘘!」 「嘘じゃねぇよ。という事で今日、放課後職員室来い」 「え、え、え!!!! な、なんで⁉⁉」 「なんでも」 そう先生は意地悪に微笑んで 次々に名前を呼んで テストをみんなに 返していった でも、私は さっき先生に言われた言葉が頭の中でこだましていた 『放課後職員室来い』 テストの点数悪かったから呼ばれた 普通は嫌がるんだろうけど 私は先生に呼ばれた事がとにかく嬉しくて だって今まで 先生に呼ばれた事なんてなかったから 私の心臓は ドキドキバクバク もう使い物にならないくらい…… 早く放課後に ならないかな~ 私の頭の中は 放課後の事で一杯だった .
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