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「…まだ…僕を嫌うのかい?」
白銀のロングヘアーを揺らし綺麗に整った顔の青年…神風玄人は、悲しそうに呟いた。奨とは、差ほど歳は離れていない様だ
悲しそうな表情を向ける玄人を冷たい言葉で口を返す様に開いた
「当たり前だ。“義兄”や“義妹”が出来ても俺自身の本質は変わらん
お前とは、只の他人しか思わない」
言葉の槍を聞いて更に悲しく切なそうに表情を落とした。話からして、奨と玄人は、義兄弟だろう
今回は何用だ?と話を続け早く終わらせようと奨は急いだ
奨にとって、この呼び出しはどうでもいいらしい
「…ハハ…君らしいよ」
「たかが、それだけで呼んだのか?
だったら帰るぞ」
「ごめん。…ふぅ
王国の権限を持った貴族…王国貴族の役割は知っているね?」
話は、真剣なモノらしい。先程の爽やか青年は、真剣な表情で口を開いた
学園で学び高みを目指せ。と早口で返す
「簡単に言えば、そうなるね。
内容が分かっているかも知れないけど、王立レフィネス総合学園に入学して貰いたいんだ」
「………」
「無理にとは言わないさ。少し時間を上げるか…」
「分かった。良いだろう」
断られると思ったのだろう。玄人は、奨の返事に大層驚愕した
先程までの会話を総合すると、余程、奨は冷たい性格なのだろう
あくまで、予測だが
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