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部屋から出て奨は、廊下の壁……窓に写る、空中に漂う城を睨んだ
無意識に彼は、胸の中心から左寄りを左手で押さえながら
「……あら?…まぁ」
そんな奨に自分が最も邪魔に感じる高い声が耳に届く。
押さえていた左手を下ろし前を見る。そして無言で歩き出した
相手にしない方が良い…と胸の内の信号を読み取り前方に居る白銀のロングヘアーに可愛らしい顔をした少女を素通り
「雑魚が…」
無視されたのが気に食わないのか、少女は苦虫を潰し怒りに耐えた表情を作り出す
しかし、奨は逸れさえも無視して歩いた
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