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上空百メートルの中間、五十メートルの場所で複数の人が微かに輝く階段を登っていた
百メートル上空の城、王立レフィネス総合学園に向かって。
今日は入学試験当日だ。流れは、試験・合否・入学式の変わった予定だが、それには、事情がある
この微かに輝く階段…スカイロードの出現は、入学式のみだからだ
何故、空に学園が在るのかは、不明なのだが
その人だかりには、当然
「……鬱陶しい」
奨も居る。ガヤガヤと騒ぐ周りに苛つきながらも、スーツケースを肩に乗せ右手で支えている
登っている時点異質だが、奨自身の雰囲気も異質。それ故に、周りは無意識に奨を避けて登っていた
遠く近い様に見える城を一睨み
奨の足が、漸く地面に付いた。無意識に出来た道に視線を変えてゆっくりと歩き出す
「……王立……レフィネス…総合学園
……願いを叶えに来たぞ」
…行くか、と彼はため息の次いでに吐いて巨大な門を潜った
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