30人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゅ…受験生の方ですか?」
門から歩いて数分後、広場にて奨は、先生らしき人物に声を掛けられた。肯定と見なす様に彼は、新米であろう少女と女性の中間にいる人物を見て頷く
神風一族と言えば、受験を飛ばして即入学なのだが、奨はそれをしなかった
理由は簡単だ。神風の名より神崎の名の方が彼にとって都合の良い
魔力無しという事実を知ることも無いから
「そうですか、えっと…彼方が試験会場でしゅ…うぅ」
彼女は緊張のあまりか、舌を噛んだが
奨は、そうか…ご苦労様。と何様のつもりで呟いた
その後、彼はその試験会場…体育館を目指す
「彼……神風…魔力…零」
遠くで彼を見つめる赤い瞳に黒い髪を持つ少女に気付くが無視をしながら
最初のコメントを投稿しよう!