時雨物語(笑)

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「ここか……」 一つの屋敷の近くの暗い闇の中に複数の陰が動いてる。 「例の子は本当にここにいるんですかね??隊長」 「う~ん…いるんじゃない??多分」 「多分って……」 「まぁいればいるでしょ」 隊長といわれる人が合図をすると陰たちが散っていった。             「隊長…屋敷中調べましたがどこにもいませんが…」 「ふぅん……」 しばらくじぃって考えていた隊長が不意に玄関の土間に向かった。 「ここは捜したか??」 隊長はじっと土間の一角を見つめながら隊員に聞いた。 「は、はい。一応屋敷中は…」 ゛トンッ″ 隊長が足で地面を軽く蹴ると土間に地下へ続く階段がでてきた。 「いくよ……」 隊長に続き階段を下りて行った。 「隊長!!あれはッ!!」 隊員が指差した先には天然の石牢があった。 その中に一人の子供が俯いて座っていた。 「早く出してやれ!!!」 その子供は救出された。
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