―人型怪異―

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「何を言ってるんだ!!お前のツレはこっちの手に……」 トロニーの視界から時雨が消えた。 「離さないとその腕ごと持ってくよ??」 トロニーの後ろから声が聞こえる。 「……強くなったってのは嘘じゃねぇな……」 トロニーは冷や汗をかいている。 「だけどな…死ぬのはテメェだ!!!」 トロニーは振り向きざまに声がした方に飛び掛かった。 「腕もらい…」 トロニーの向かった先には誰もいなかった。 かわりに自分の右手が無くなっていた。 「ぐぎゃぁぁあ!!!!!」 一君は時雨に助けられた。 「腕がぁぁぁあ!!!俺の腕ぇぇえ!!!!」 「腕は返さないよ…」 時雨は足元に落ちていたトロニーの腕を破壊した。
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