―人型怪異―

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「そんな……俺が負けるなんて……」 トロニーは切断面から徐々に灰となっていった。 「時雨??」 一君は時雨の強さに驚いていた。 「一君…大丈夫??」 時雨は横になっている一君を抱きおこした。 「ははっ…まさか時雨が人型の怪異を倒すとはなぁ…」 時雨は平然とそこに立っている。 「一君………」 時雨は一君を見つめながらポツリとつぶやいた。 「なんだよ…」 一君は慰めてくれるかとドキリとした。 「……情けないね…」 一君の予想とは裏腹に時雨の口からはキツイ一言が…… 「あれ??一君??動かなくなっちゃった…」 時雨は真っ白に燃え尽きた一君を背負い歩きだした。
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