時雨物語(笑)

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「ウゴクナ……」 暗い声がすぐ後ろから聞こえてきた。 「ちっ、罠か…」 「ソノ子供ハ返シテモラウ」 「あれ!?あの子が……」 一人の隊員が気付いた。 (さっきの子供がいない!) 「ウグッ……」 暗闇のなかで次々と人が倒れていく音が響く。 「おい!!明かりを!!」 隊員が明かりをつけると先程の子供の足元に面をつけた男たちが倒れていた。 「……………」 「コイツら…危な…いよ」 今までだんまりだった子供が口を開いた。 「あ…あぁ…助けてくれてありがとな」 隊は一人の子供によって助けられた。 「とりあえず本部にもどるか……」 隊は子供をつれ本部に戻った。             「おい。何か食わしてあげれ」 本部に戻った隊は食堂に来ていた。 「あら~どうしたのよその子~!!まさかアンタの隠し子とか……」 厨房からフリフリのエプロンをつけたオカマちゃんが顔をだした。 「ちげぇよ!!任務で連れ出した子だよ!!」 「冗談よ~。んで、この子の名前は?」 「………」 「時雨…だよ」 「あら~時雨って言うの~。いい名前ね~」 「そっち…は?」 「俺は伊藤一君(イトウ イックン)。そっちは土志田政五郎(トシダ マサゴロウ)……」 ゛ブゥン″ 一君に向かってフライパンが飛んで来た。 「…ってうおっ!!ナニすんだオカマ野郎!!」 「静香って呼んでって言ってるでしょ!!!!!それより長老が呼んでたわよ!! 早く行っちゃいなさい!!」 一君は政五郎…静香とバトルを繰り広げながら食堂からでていった。
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