―妖刀―

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―妖刀―

「妖刀 時雨……僕…と同じ」 時雨は太刀をしまうと黙々と食事を続けた。 周りの人達は黙りこくっている。 「みんな黙り込んでどうした??」 そこに長老のとこから戻ってきた一君が食堂の入口で突っ立っていた。 とたんに食堂内に安心感がでてきた。 「一君……」 「どうした静香っち??地面に座りこんで……」 「なんでもないわ……大丈夫よ」 「いっくん…ご飯たべ…る」 「おぅ食べるさ!」 一君は時雨の隣に腰をかけ食事をとろうとした。 ゙ブー ブー ブー″ 突如食堂内にサイレンが鳴り響いた。 「一君!!」 静香が弾かれたように立ち上がった。 「ったく…これから飯だってのに……」 「早くしなさい!!」 「わかってるよ!!」 一君は立ち上がって食堂から出ていこうとした。 「ちょっと!!時雨ちゃんどーすんのよ~!!!」 一君は立ち止まった。 「あ~………」 一君は時雨を見ながら何か考えてるようだ。 「いっくん…??」 時雨が呼びかけた。 「一緒に来るか??」
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