―妖刀―

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「時雨…だよ??」 ゛ドォォオン″ 先程の爆発音よりも近くで音が聞こえた。 「隊長!!早くしないとギルドが……!!」 「わかってるって…」 一君は狂鬼の入口から出て行った。 「あれ??あのガキは??」 「うわぁ……デカイな…」 一君は狂鬼の前に来ていた。 ゛ブロォォオ″ 怪異が一声鳴くと地面が震えた。 「こんなの聞いてねぇよ…」 「おっきい…ね」 不意に一君の足元でこえがした。 「……ナニしてんだよ…」 「…ぶっとばす??」 「あ…あぁ、ぶっ飛ばすさ」 ゛タンッ″ 一君の視界から時雨が消えた。 「あれ??」 ゛グギャァァァア″ 何とも醜い断末魔の叫びが辺りにこだまする。 「ナニがあったんだ!?」 一君は軽いパニックを起こしていた。 「時雨…が…ぶっ飛ば…した」
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