安らかな日々・・・

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聖志郎「奴らは月の実名を知っていた。」 雪蓮「・・・・分かったわ。でも、先に今いる者で出てくれない?少し後から私たち本隊がむかうから」 聖志郎「妥当な策だな、なら、思春と明命を先行隊に入れてくれないか?」 冥琳「成る程、先行偵察隊と言うわけか・・・・」 雪蓮「いいわ。思春を入れるわ、明命はまだ起きていないし蓮華の護衛があるから、思春頼めるかしら」 思春「御意」 作戦はこうだ、まず俺と思春が偵察隊として潜伏、その間に先行隊は奇襲の準備を整え、初撃は思春と俺の手勢で攻め動揺させる、二撃目は先行隊の奇襲で浮足立たせる。 三撃目は臨機応変に伝令を放つ 初撃の後は俺と思春は敵地探りに専念する。 気づくと董卓軍の奴らは既に準備に取り掛かっていた。 冥琳「腑に落ちんな、何故今になって月を連れ去りにきたのか・・・・」 聖志郎「あるいは・・・・いや、考え過ぎか」 雪蓮「行けばわかる事でしょ、聖は偵察隊だから抜かり無くね」 聖志郎「了解した。」 俺は月と詠を部屋へ連れていった。 月「お兄様・・・・お願いです・・・・私を抱きしめてください。」 俺は言われるがままに月を抱きしめた。月の小さな身体は小刻みに震えていた。
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