第1章

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少女は閉鎖された門を開けるとそのまま1本道を歩いていった。 「理香、彰、悪いけど…先に学食行っててくれ」 俺は廊下に向かって歩きだした。 「おいおい!いきなりどうしたんだよシン」 「そうだよ、何か用事でもあるの?」 彰と理香がそう聞いてきた。 「ちょっとな…すぐ戻る」 そう理香と彰に返し、俺は廊下に出ると1階へと下りていった。 靴を履き変え校庭にでると、さっき少女が立っていた門の前へと向かった。 門の前までくると…普段は掛かっているはずの門の鍵が外れていた。 「あいつ…なんで旧校舎なんかに」 俺は少女の後を追うように門をくぐり旧校舎へ続く1本道へと、歩き出した。
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