第1章

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旧校舎の中を足跡をたどって歩いていく。 廊下は腐ってはいるものの静かに歩けば抜ける事はなさそうだった。 廊下の脇にある教室の中は机の上に椅子がのせられ掃除をする時のように教室の後ろにおくられていた。 そんな教室を横目に足跡をたどって廊下を歩いていき、階段を上がって2回の突き当たりにある教室、そこで足跡は途切れていた。 教室の側までくると開いたドアから中の様子が見えた。 中には今朝の少女と黒い服を着てフードを被った全身真っ黒の男が向かい合うように立っていた。 俺は不信に思った。 廊下を振り返り確認したがやはり埃に着いた足跡は俺と少女の2人分しかない。
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