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ここまで来るのに廊下に足跡をつけないのはまず無理だし、窓から入ろうにもここは2階。
どうやってあいつはここまで来たのだろう。
不思議に思いもう一度教室の方に向き直った俺は、信じられない光景を目にした。
男がどこから取り出したのか、身の丈程はある大鎌を少女に向かって振り下ろそうとしていたのだ。
「危ない!」
「え?」
俺は教室に飛び込むと少女を抱きかかえて横にとんだ。
間一髪振り下ろされた大鎌は、俺の足をかすめて床に深々と突き刺さった。
俺と少女はとんだ勢いで2人して床に倒れこんだ。
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