第1章

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「なにか、武器になりそうなもの探してんだよ」 俺は掃除用具入れから長い鉄製のモップを取り出した。 「そうですか…その…あなたは、どうしてこんなところにいるんですか?」 モップをかついで少女のところに戻ると少女が話かけてきた。 「俺はお前が旧校舎のほうに行くのが見えたから、後をつけてきたんだ」 「つけてきたって、あなたまさか…ストーカーですか!?」 俺はおもわず持っていたモップを床に落としそうになった。 「違う!何でそうなんだよ!」 「え?…違うんですか?」 「当たり前だ!!」 「じゃあ、どうして私をつけてきたんですか?」
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