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「あの事件からこの旧校舎に来ようなんて思う奴はまず、いないから、気になってついてきたんだよ」
「なるほど…そうだったんですか」
少女は納得してくれたらしい。危うくストーカーの汚名をきせられるところだった。
「で?どうしてお前は、この旧校舎に来たんだ?」
「それは…その…」
少女はなぜか口ごもり中々理由を話さなかった。
「言いたくないなら、別にいいよ」
俺は少女が話しにくそうなので、話題を変える事にした。
「そういえば…お前、名前は?」
いまさらだが名前を聞いていない事に気がついた。
「あっ…はい、私の名前は…」
ドガンッ、少女が名前を言おうとするのと同時に鍵をかけた後ろのドアが吹っ飛んだ。
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