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「オォォォォォッ!!」
化け物は恐ろしい叫び声をあげながら、黒い光となって消えた。
辺りが静寂につつまれる。
「終わりました。大丈夫ですか?」
静寂を先に破ったのは少女だった。
少女は心配そうに俺の方へ駆け寄ってきた。
朦朧としていた俺の意識は、そこで途切れた。
夢を見ているのはわかってる…雨の中にたたずむ俺…救急車のサイレンの音…そして、目の前に横たわる大切な人…
忘れもしないあの日の出来事…大切な物を失い自分の無力さを知った…もう誰も傷つくところは見たくない、そう思った日の夢を…
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