第1章

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「退魔師は、妖魔(ようま)を退治する力をもった異能者の事です」 「…ようま?」 さっきからわからない単語だらけだ。 「さっきの化け物の事です。妖魔は人を殺して、その人の生命エネルギーを吸い取るんです」 俺はまた、首を傾げた。 「…せいめい、エネルギー?」 「人間が生きるために必要な根本的なエネルギーの事です」 「生命エネルギーを吸い取られた人はどうなるんだ?」 俺はちょっとした興味から聞いてみた。 「生命エネルギーを吸い取られた人は…人としての形を保てなくなり、この世から消えてしまうんです」 「消える…」 俺は話を聞き、今になって恐怖感を覚えた。 それと同時に一つの仮説が浮かんだ。
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