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「ひょっとして、数十年前のあの事件も…」
「はい、ご想像の通り、妖魔の仕業です」
俺の予想は当たっていた。つまり、不良生徒は失踪したんじゃなく…妖魔に殺されていたのだ。
「私はその事件の話を聞いて、ここに来たんです」
少女はそう言葉を続けた。
俺はあまりにも信じられない事ばかりで、しばらく言葉を発する事が出来なかった。
「つまりお前は退魔師で、数十年前の事件の話を聞いて、妖魔を倒すためにこの旧校舎に来たんだな?」
頭の中で整理した事柄を、少女に確認した。
「はい、その通りです」
少女は軽く答えた。
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