第1章

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「なるほどな…」 俺は頭を掻きながら納得した。 すると、少女は不思議そうな表情を浮かべて、 「疑わないんですね…」 そう、俺に言った。 「そりゃあ信じたくないけど…目の前で殺されかけたら、流石に信じるって」 少女は俺の話を聞くと笑みを浮かべ、 「面白い人ですね」 そう笑いながら言った。 その笑顔に見とれてしまった俺は慌てて顔をそらし、話を変える事にした。 「そ、そういえば、その刀どうしたんだ?」 少女がさっき妖魔を切った刀は今は鞘におさまり、少女の横に置かれていた。 「刀?ああ、これの事ですか」 少女はそれを掴むと俺に見えるよう前に出した。
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