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腰まである黒い髪、整った顔立ち、そして透き通るような碧い瞳、どこを見ても完璧な美少女だった。
俺はしばらくその少女を見ていた。
まるで、時間が止まってしまったかのように。
いきなり、強い風が吹き俺は目を閉じた。しばらくして、目を開けた時少女の姿は木の下にはなかった。
「何だったんだ…?」
俺は少女の事が気になりつつも、校舎に向かって歩き出した。
靴を履き変え階段を2つ上がり3年2組の教室の前まで来た。
中から担任が出席を取っているのが聞こえる。
「池上ー…池上真也ー(イケガミ シンヤ)居ないのかー?」
俺の名前を担任が呼んだ。
ガラッ
それと同時に俺は教室の中に入った。
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