第1章

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「他に質問はありますか?」 少女は俺をまっすぐ見つめてそう聞いてきた。 「特にねえよ。そろそろこんなところ出ようぜ」 そう言って俺は立ち上がった。 妖魔にやられたダメージもだいぶ癒えて、歩けるくらいまで回復していた。 「そうですね。もう、用はないですし出ましょうか」 少女も俺に続いて立ち上がった。 2人で旧校舎の廊下を歩き、正面玄関から外に出た。 「もうすっかり夕方だな~」 旧校舎から出て空を見ると夕焼けで朱色に染まっていた。 「3時間以上寝ていましたからね」 後から少女がクスクス笑いながら旧校舎から出てきた。
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