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「私は今17歳ですよ」
「17って…俺とタメかよ!?」
嘘だろ…どう見ても14、15くらいにしか見えない…
「とにかく」
そんな事を考えていると、少女が仕切り直すようにそう言うと、
「これからよろしくお願いしますね。池上 真也君」
俺の名前を呼んでこちらに笑顔を向けてきた。
「ちょっとまて!?俺はお前に名前なんて名乗ってないぞ?」
俺は少女に名前を名乗っていなかったはずだ。
「それはですねぇ~…」
少女は悪戯っぽい笑みを浮かべて、
「これです」
ポケットから見覚えのある四角い手帳を取り出した。
「あ!それ俺の」
少女が手に持っていたそれは、俺の生徒手帳だった。
「妖魔戦でポケットから落ちたのを拾っておいたんです。ついでに中身も見ちゃいました」
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