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「な!?」
俺は生徒手帳を取り返すと1番最後のページを開き、そこにある物を確認した。
「最後のページに何かあるんですか?」
少女が俺にそう聞いてきた。
どうやら名前のページだけしか見てないみたいだな。
「べつに、何もねえよ」
俺は手帳を閉じてポケットにしまいながら言った。
「そうですか…では、そろそろ行きましょうか」
少女は詳しく聞かなかった。
その事が俺にとっては凄くありがたい。
「ああ、行くか」
俺は少女と並んで雑木林に囲まれた1本道を歩き出した。
行きと同じでとても静かだったが隣に誰かがいるだけで不思議と安心出来た。
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