第1章

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この2人は昔から会うたびに喧嘩している。 喧嘩の原因はたいてい彰の女好きだ。 節操のないその女好きは正直俺も少しうざいと思う程だった。 そしていつも喧嘩の勝敗は…… 「ぐぇっ…」 「ふふ、あんたじゃ絶対あたしには勝てないよ~」 …理香が勝つ。 理香は空手をやっていて、さらに、空手部の部長をつとめていた。 帯の色は1番上の黒。 もちろん、ただの高校生の彰が勝てるわけもなく…いつも理香の拳で床に転がるはめになる。 今日も彰は教室の床で屍とかしていた。 「彰よ…安らかに眠れ」 俺は彰の冥福を祈り手を合わせた。 「俺は死んでねえ!!」 彰は俯せの状態から跳ね起き、文句を言ってきた。
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