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「なんだ…生きてたのか」
「当たり前だ!あの程度で死んでたまるか!」
元空手部主将の突きを、あの程度呼ばわりか…わりと鈍い音がしたと思ったが…
「ふ~ん、あの程度ねぇ~…今度は本気の突きをくらってみる?」
理香が彰の後ろからそんな事を言ってきた。どうやらカンに障ったらしい。
「すみませんでした。やめて下さい」
彰は震えながら理香に土下座していた。
あまりにも見事なへたれっぷりだった。
そんなやり取りの中、俺は今朝の少女の事が気になっていた。
俺は彰に少女の事を聞いてみる事にした。
彰ならこの高校の全学年の女子の情報をもっているはず。
「なあ彰…長い黒髪で碧い目の女子ってわかるか?」
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