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実が来なくなってから5日ほどたったある日の夕方、いつもより早く早紀の母親が迎えに来た。 そこには、見知らぬおじいさん…
いや、知ってるかもしれない。
実(みのる)の家にいた。その時は遊びに来たと言っていた。
ただ、早紀の知ってるおじいさんはもっと若くて生き生きしてた。
なのに、今お母さんと一緒に立っているおじいさんは、なんだか年をとって、以前のような元気な姿はない。
その隣には実が、無表情のまま立っている。
「!みのるく…」
「あのね!僕おじいさんのとこに行くことになったんだ…」
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