突然の別れ

5/8
前へ
/345ページ
次へ
実が来なくなってから5日ほどたったある日の夕方、いつもより早く早紀の母親が迎えに来た。 そこには、見知らぬおじいさん… いや、知ってるかもしれない。 実(みのる)の家にいた。その時は遊びに来たと言っていた。 ただ、早紀の知ってるおじいさんはもっと若くて生き生きしてた。 なのに、今お母さんと一緒に立っているおじいさんは、なんだか年をとって、以前のような元気な姿はない。 その隣には実が、無表情のまま立っている。 「!みのるく…」 「あのね!僕おじいさんのとこに行くことになったんだ…」
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2146人が本棚に入れています
本棚に追加