プロフィール

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「5年前の集団大量殺人事件を 調べてみたいのですが・・・」 私は編集長に、そう言った。 「あー、あの事件か・・・ あれはもういいだろう。 結局真相はわからなかったし 時間の無駄だよ。」 編集長にサラっと言われた。 「でも真相がわかれば スクープですよね。 仕事にもなれてきたので そろそろ実績がほしいんです。」 私は理由をこじつけて言った。 会社の人達は私が事件を起こした 父の娘だということは知らないし 言っていない。 それを知ったら 仕事に私情をはさむなと 確実に言われるからである。 「しかしなぁ・・・」 困った顔をする編集長。 私は更に説得を試みた・・・ 「・・・いいだろう、 ただし期限は3週間だ。 それまでにネタ持って来い。」 3週間も期限をくれた。 過去の事件を調べるのは 容易ではない事と 私にスキルアップを させようという編集長の 気持ちがあるのだろう。 この期待は裏切れない・・・ 「ありがとうございます!」 私は早速事件現場に向かった。
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