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永遠を生きる貴女へ
貴女と出会ったのは何時の事だろうか
場所はあの山の中
いつかの宵闇の事
きっと貴女は忘れたんだろうね・・・。
だって、貴女は永遠を生きなければならないのだから
だから・・・今のこの瞬間もいつかは遠い思い出の中に消えていくのでしょう
多分、それはとても辛いことで貴女を狂わせるかもしれないね
だからこそ僕は君に会うたびに告げるんだ『愛しているから死んでくれ』と
そう言うと貴女はいつも悲しい顔をするんだ
その顔を見ると何故だか僕も悲しくなって
気付くと泣いていたんだ
何でだろうか?
そう、これはとても歪でとても真っ直ぐで
とてつもなく矛盾を孕んだ僕らの愛情なんだろうね
さあ♪今日ももうじき貴女の家が見えてくる
さて家に着いたらまず
今日も貴女に告げよう
『貴女を残したくない、だから死んでくれ』とね
そう・・・これはとても歪でとても真っ直ぐな愛の物語
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