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この瞬間を生きる貴方(おまえ)へ・・・
出会いなど忘れたよ・・・。
もう遠い昔の事だから
最初はなんでもない仲だった
でも貴方は私に言ってくれたんだ
「俺が朽ちる日までは一緒にいよう」と
それからは幸せだったんだ
でもいつの間にか貴方は私に会うたび
「愛しているから死んでおくれ」と告げる様になった
それも、凄く悲しそうな顔で
私は其が悲しくて泣いてしまっていたな
すると貴方も泣くんだから驚いたよ
ふふふ・・・、永遠を生きなきゃならい私にしたら
今の時間なんて、いつかは遠い思い出に消えるだろう
でも、それはとても辛いことで私は狂うだろうな
あぁ・・・、願えるなら貴方と共に散りたい
けれど、それは叶うことのない願い
だからこのままがいい
さあもうじき貴方がここに訪れる
いつものように
きっと貴方はまた私に悲しい顔で告げるんだろうな
「死んでおくれ」と
だから私も今日は君に告げよう
「ならば、せめて死ぬなら貴方の手がいい」なんて
告げたら貴方は驚くかな?
そう、これはきっと壊れた者同士の切なくて綺麗な
世界に否定された愛の物語なのかもしれない・・・。
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