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明らかに異常な、悲鳴のような鳴き声。 さっきより大きくなった水音。 肉を引き裂く音。 何かを啜る音。 何かを折る音、潰す音。そしてまたあの、噛み砕く音が聞こえてきた。 「松田さん、まで」 まるで俺らに聞かせるように。 まるで俺らを誘うように……。 繰り返し、執拗に音は鳴り続けた。
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