刑法第一条

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男達の表情はピクリとも変わらず、言葉は拒否する事を許さないというようだった。 『どうせ何言っても無理なんだろ?』 俺は観念して…というか、拒否する気もまったくと言っていいほど無かった。 それから車に乗せられ一時間程走ると、目的の施設へと到着し車を降りた。 『ずいぶんデケェな』 建物を見上げると黒服の男達に話を振ってみた。 でも、男達は答えもせずに歩いて行ってしまい、俺は背中を追うように続いた。  
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