プロローグ

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2100年 東京導節會本部 「そうか…神木がな…」 「はい、追っ手数人を切り捨て、依然逃走中との事です…」 導節會本部、その首領執務室では二人の男が何かを話し合っていた。 「だが合点がいかんな、こちらの追撃をこうもたやすく切り抜けるとは…」 「はい確かに、それに不確かですがどうやら…」 「協力者か?」 「情報部からはそう報告をうけました」 青年はそう言って報告書らしき数枚の資料に視線を落とす。 それら一連の動作を視線だけで追い、不意に導節が口を開く。 「協力者か…そいつらの目星は?」 問われた青年は切り返す様に。 「一様ついてはいますが…」 そこで一度区切を入れるも、導節の問に対し歯切れの悪い青年。が、答えない訳にはいかない。 「何だ、言いにくい様な奴か?」 中々口火を切らない青年、それをじっと待つ導節、ただ時間だけが過ぎ。 そして。 「上乃宮が手引きの疑いがあると…」 「…そうか、充分に精査した結果だな?」 「はい…」 「ふむ…」 そう、この会話が全ての始まり…
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