『プロローグ』

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『プロローグ』 深い深い森の中 太陽の光さえ届かない 晴れることのない 霧の中に 一軒の古びた 木造の家が建っていた… 中は薄暗く たくさんの水瓶が並ぶ、部屋の、さらに奥の部屋に、老婆が椅子に座っていた。 ランプの明かりが、灯る部屋に、 突然 光り輝く鏡が、現れ、くるくると回りながら、老婆の目の前で、ピタッと、止まると、鏡に映り出されし その者の姿は、光りを放っていた。 その者が、鏡に文字を書き記せば、 不思議な事に、書いた文字が、鳥の様に、羽ばたき 鏡の中から飛び出していく 部屋の中を、自由に飛び回りながら、1つに、集まり、光り輝く鳥の型になる。 文字鳥(モジドリ)は、甲高く鳴くと、 ピィィィィーーー!!!!?!! フワンッ 文字鳥は、1枚の紙になり ヒラヒラと舞い降り老婆の手の中に、降りた .
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