第一章 ランドリート島

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 無論、聞いて流す。  こっちだってあの後アラセマの連中にフルボッコされたんだぜ。  ちっとばかし八つ当た……ゲフンゲフン、「教育」に熱が篭もった位どうって事無いだろう?  まあそんな事はどうでもいい。  今、俺達はラースナウアに向かっている。  この自称考古学博士に護衛を頼まれたからだが……たった300zidのはした金の為に仕事を請けなければならないとは、情けない。  だが、そんなはした金ですら、今の俺には貴重な収入なのだ。 (……言えた立場では無い、か)  自嘲気味に口角を上げ、ふと足を止める。  少し距離の開いた依頼主を振り返り見やると。 「ギャー―ッ!」  亜獣に襲われまくっていた。  どうやら血の臭いに誘われ寄って来たらしい。 「…………」  手近な岩に腰を下ろす。  亜獣共の腹が満たされるまで、とりあえず小休止とするか。  
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